
ささなみ豆腐は、江戸期以来、この地に居住した土山家が安政5年から製造を始めたとされています。水に12〜18時間浸した大豆をミキサーで潰した後、さらしの袋に移して豆乳をとる「生搾り」が特徴で、佐々並の美味しい地下水を使用して作られる豆腐は、舌触りが良く、食感の良さが評判です。
四代目の亀太郎が作った豆腐は伊藤博文のお気に入りで、東京に来て作るよう懇願されましたが、地域の名物を守るために断ったと伝えられています。
2017年に製造が中止となりましたが、はやし屋旅館が製法を受け継ぎ、お客様に伝統の味を提供しています。
今ではなかなか食べることができなくなっている「ささなみ豆腐」を、ぜひ一度お召し上がりください。